まさに、これぞ、商標権という話題です。
まずは、アイホン株式会社です。電気機器メーカーであり、インターホン業界において、トップシェアを誇っているそうです。
自宅のインターホンもアイホン株式会社製です。お世話になっております。
いわれてみれば、『iPhone』と『アイホン』。まずそうです。『アイホン』は会社名ですから、当然登録しているばずです。
ありました。登録は、1955年です。まさに、老舗です。
種別:図形商標 かすれ具合がなんとも年代を感じます。
区分:9(電信機、電話機) ※)アイホン株式会社の登録商標です。
『iPhone』と『アイホン』は、外観こそ英字とカタカナで異なりますが、読みはともに「アイホン」です。
『iPhone』は、区分9(電信機、電話機)で、商標登録はできないことになります。
登録できないだけでなく、無断使用すれば、「アイホン株式会社」の商標権侵害も成立しそうです。
「アップル」は、「アイホン株式会社」からの協議をうけ、ライセンスによる解決となったようです。
『アイホン』の登録は、社名であり、1955年です。当然、『iPhone』の登場など予想もしていなかったでしょう。
ライセンス料は、数億円といううわさもあります。
あらためて、商標登録の重要性、商標権のすごさを、実感させてくれる話題でした。勉強になります。
※)『iPhone』は、アップルインコーポレイテッドの登録商標です。